Raspberry Piをリモコンとして動かし、自宅の家電を自在にコントロールしましょう。リモコン用の便利なツール「lirc」を使って、通常は難しいエアコンまで制御できるようにします。ロボット「Rapiro」に装着すれば、格好良いアクションとともに家電を操れます。
Raspberry Piを家電のリモコンとして使えるようにしましょう。Linuxを搭載するRaspberry Piでは、インターネット経由でスマホから制御したり、センサーを付けて環境に合わせて動かしたりなどいろいろな応用ができます。リモコンの赤外線信号を覚えさせれば、家電を自在に操れます。
本記事ではまずRaspberry Piをスタンドアロンで動くリモコンとして動かします。図1のようにブレッドボードで回路を組み立てます。覚えさせたいリモコンの赤外線信号を赤外線受信モジュールに当て、記録させます。それを赤外線LEDで送信して家電を制御します。今回、Raspberry Piで手軽に使えるツール「lirc」を活用し、赤外線信号が複雑なエアコンの制御もできました。
その後リモコン信号を出す回路を小型化して、Raspberry Piで動くロボット「Rapiro」(ラピロ)に取り付けます。あたかもロボットが操作しているかのように、腕を上げるアクションとともに家電を動かせます(写真1)。
Raspberry PiはRapiroで推奨されているPi 1モデルBを使いました。しかし、lircによる家電制御自体は、どのモデルでも動作するはずです。
OSを最新にする
Raspberry PiのOSはRaspbianを使います(Raspbianのインストール手順はこちらを参照)。Raspbianが起動したら次のコマンドで最新版に更新します。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
