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情報を読み解けば未来が見える

着実に実力を蓄える中国の宇宙開発(その4)外交戦略的な商業市場への進出

松浦 晋也=ノンフィクション作家 2015/12/25 ITpro

 前回、米衛星メーカーの思惑から始まった中国の商業打ち上げで起きた大事故について書いた。その後、中国の商業打ち上げがどうなったのか気になる方もいるだろう。ロケットの信頼性が上がったので、さぞ国際的なシェアを伸ばしているに違いない――と思われるかもしれないが、実際のところ現在、中国はほとんど国際市場から衛星打ち上げを受注できていない。

 これは中国の責任ではなく、米国の政策の結果だ。一度は中国の商業打ち上げを認めた米国だが、現在は米国製の衛星部品の中国輸出を禁止している。米国は世界第一の宇宙大国で、ほとんどの実用衛星が米国製の部品を使用している。そのような衛星は、中国に輸出できないので、中国のロケットで打ち上げることはできないのだ。

 だが、中国はそれとは全く別の方法で、商業打ち上げを継続している。国策と連動しているので、純粋に商業打ち上げとは言えないのだが、それでもこの方法で中国の宇宙産業は力をつけつつある。

 どうするのか――完全中国製の衛星を、ロケットとセットにして発展途上国に売り込むのだ。それも、低利融資や資源とのバーターといった手段を使って。

衛星の基本、衛星バス

 衛星の基本的な構造体のことを専門用語で“衛星バス”という。衛星バスには電力発生や分配、姿勢制御、熱制御、推進系などの衛星にとって基本的な機能が組み込んである。衛星メーカーは、どこも大小様々な衛星バスを用意していて、注文があると衛星バスに通信や放送や観測などの機器を組み込んで出荷する。例えば通信衛星が欲しいという注文があると、どんな周波数でどれぐらいの数の通信回線が必要といった顧客の要求を聞き取り、適当なサイズの衛星バスに要求に応じた通信機器を搭載して、その顧客向けの通信衛星として完成させる。

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