Windows 10は、これまで「Windows 10 Insider Preview」として開発途上のバージョンが一般向けにも公開されてきた(画面1)。いよいよ正式版の提供が2015年7月29日から始まる見込みだ。今までのWindowsでは、ソフトウエアの完成のタイミング(RTM、Release To Manufacturingと呼ばれる)と、パッケージやプリインストール製品の出荷開始(GA、General availability)がずれていた。Windows 10の場合、RTMとGAがこの7月29日になるようだ。

画面1●Windows 10 Insider Preview版の画面
画面1●Windows 10 Insider Preview版の画面
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 Windows 10は、従来のPC以外のプラットフォームにも搭載されることになり、エディションが7種類あるという(表1)。ただし、家庭用ゲーム機の「Xbox One」や拡張現実用のウエアラブル機器「HoloLens」、壁掛け型PC「Surface Hub」などのハードウエアに搭載されるバージョンもあるため、細かなバリエーションはもっと多くなる。

 なお、ARMアーキテクチャーのプロセッサ向けだった「Windows RT」の後継版はWindows 10では用意されない。Windows 10の正式版が登場するタイミングで、既存のWindows RTにもアップデートが提供される予定だという。

表1●Windows 10のエディション
エディション対象ユーザー無料アップグレード
Windows 10 Home消費者
Windows 10 Pro消費者/中小企業
Windows 10 Enterprise企業/組織向け×
Windows 10 Education教育機関×
Windows 10 Mobile消費者
Windows 10 Mobile Enterprise企業/組織向け×
Windows 10 IoT Core特殊用途
Windows 10 IoT for mobile devices特殊用途
Windows 10 IoT for industry devices特殊用途
Xbox Oneシステム消費者
HoloLensシステム特殊用途
Surface Hub企業/組織向け