「10代のことが分からないんですよね…」と企業の人に相談されることがある。それもそのはず。もともと大人世代はパソコン文化だが、10代は完全にスマホ文化であり、世界が分かれている。そのうえ10代は、教員や保護者などの親世代が使うサービスを「監視されているようだから」と敬遠する傾向にある。それゆえ、10代と大人世代は接点が生まれず、交流もなければ情報も入ってこないのだ。だが、10代を対象としたマーケティング、すなわち「ティーンマーケティング」は、企業人としては大切な視点の1つなのだ。当連載では、大人が接点を持ちにくい若者世代---主に10代、つまり中高校生や大学生、さらには20代社会人までをターゲットとしたティーンマーケティングを取り上げる。若者たちの使うサービス、使い方、マーケティングの可能性などについて紹介していく。