「10代のことが分からないんですよね…」と企業の人に相談されることがある。それもそのはず。もともと大人世代はパソコン文化だが、10代は完全にスマホ文化であり、世界が分かれている。そのうえ10代は、教員や保護者などの親世代が使うサービスを「監視されているようだから」と敬遠する傾向にある。それゆえ、10代と大人世代は接点が生まれず、交流もなければ情報も入ってこないのだ。だが、10代を対象としたマーケティング、すなわち「ティーンマーケティング」は、企業人としては大切な視点の1つなのだ。当連載では、大人が接点を持ちにくい若者世代---主に10代、つまり中高校生や大学生、さらには20代社会人までをターゲットとしたティーンマーケティングを取り上げる。若者たちの使うサービス、使い方、マーケティングの可能性などについて紹介していく。
企業人のためのティーンマーケティング講座
目次
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しゃれが効いて季節感がある、ティーンに受けるSNS連動企画のTPO
これまで様々なティーンマーケティングのヒントを述べてきたが、ティーンに受けるTPOをはずしてはティーンの心をつかむことはできない。どうすればティーンの間で話題になったり、多くの反応を集めることができるのだろうか。成功した実例を元に、ティーンマーケティングで販促効果を上げるためのTPOのポイントにつ…
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祖父母の「孫消費」を狙え! 「三世代消費マーケティング」の可能性を探る
10代の消費を考えたとき、忘れてはならないのが「三世代消費」、つまり祖父母の孫のためのモノの消費。可処分所得が少ない10代の消費促進を狙う場合、祖父母世代までを視野に入れると可能性が広がる。ティーンマーケティングの延長線上にある三世代消費を考えていこう。
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卒業旅行とゆるキャラ活用がポイント、SNSを使った観光客招致
10代20代の高額消費の一つとして挙げられるのが「旅行」。大学生は卒業旅行ニーズなどもあり、財布の紐が固い若年齢層でも旅行はするため、うまく取り込めれば消費も見込めるのだ。旅行周辺ビジネスだけでなく、地方の観光地周辺ビジネスなどにも有効だろう。今回は、旅行関連ビジネスにおけるティーンマーケティング…
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男性用ファッション・美容販促は女性も巻き込め! ビジュアル的SNS活用のススメ
デパートを見ると、女性用のアパレルブランドは細かく年齢やタイプ別にブランド分けされており、様々なブランドがずらりと並ぶさまに圧倒される。一方、男性用のアパレルブランドが並ぶゾーンは一気に狭くなる。女性は衣服の種類も多く派手だが、男性はそれに比べるとかなりシンプルだ。ファッションは一般的に、自分が満…
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ティーン消費促進の鍵は「盛れる写真」、写真周辺の消費を考える
ティーン向けファッション誌では、「盛る」がキーワードとして頻出する。雑誌「ポップティーン」では、モデルがすっぴんで登場し、「(すっぴんはイマイチでも)盛れたらOK」という文脈で、つけまつげやアイメイク、ヘアメイクなどをばっちり決めた写真を「ビフォーアフター」として掲載している。この写真文化周辺でテ…
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ティーンの購買意欲を刺激するキーワードとネタ消費のTPOを学ぶ
ティーンを含む若年齢層にリーチするためには、どのようなツールや誘い文句が重要なのだろうか。今回は、ティーンマーケティング全般に使える、若年齢層の購買意欲を高めるためのツールやコツをご紹介しよう。また、これまでも取り上げてきた通り、ティーンに販売促進するならSNS受け、ネット受けは欠かせない。SNS…
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視覚的に20代女子にアプローチするには? Instagramを活用したマーケティングを考える
Instagramに注目が集まっている。Instagramとは、無料の写真共有アプリで、PCのほか、iPhoneやAndroid端末などのスマートフォンで利用できる。世界におけるInstagramの月間アクティブユーザーは3億人、シェアされた写真は300億枚以上、1日にシェアされる写真は平均700…
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スマホゲームを活用したティーン向け販促を考えてみる
男子はバトル系、女子はコミュニケーション系が人気
ティーンマーケティングにおいて重要なのは、ティーンにアプローチできる場だ。ティーン、特に10代男子にアプローチする場合、スマホゲームが重要となる。今回は、スマホゲームの利用状況とスマホゲームを通したティーンへの販促を中心に見ていこう。
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小中・大学生や新社会人の可処分所得と消費傾向、ソーシャル利用率はどうなっている?
企業人のためのティーンマーケティングをテーマとする当連載では、これまで主に高校生を中心に取り上げてきた。「ティーン」と一括りにはせず、ローティーン(13〜14歳)、ミドルティーン(15〜16歳)、ハイティーン(17〜19歳)といったより細かいセグメントを対象にしたほうが適切な場合もある。また、小中…
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ティーンに大人気! 動画共有サービスにおける販促方法を実例に学ぶ
ティーンが特に好み、共有や投稿に親しんでいるのが動画共有サービスだ。動画共有サービスにおいて、ティーンマーケティングはどのように行われているのか。動画における具体的なティーンマーケティング実例を挙げて、活用ポイントをご紹介していく。
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ゲームやスタンプから見るティーン向けデジタルコンテンツ販促
10代はデジタルコンテンツを購入するのか? どんなコンテンツが購入対象なのか?
ティーンは無料で手に入るコンテンツはなるべく無料で手に入れたいと考える傾向にある。それはデジタルコンテンツでも同じだ。しかし、デジタルコンテンツの場合、ティーンのほうが他の年代より多く購入するものもある。ティーンはどのようなデジタルコンテンツなら購入するのか。ティーンのデジタルコンテンツにおける購…
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ネタ消費と写真が切り札! 10代へのお菓子、飲料水、化粧品、ネイルの販促を考える
高校1〜2年生を対象に消費者教育支援センターと生命保険文化センターが共同でまとめた「平成24年度 高校生の消費生活と生活設計に関するアンケート調査報告書」によると、男女高校生のそれぞれ約6割が「おやつなどの飲食費」にお金を消費している。同様に、女子高生の約3割、男子高生の5%強が化粧品、整髪剤に消…
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映画、本、音楽、ゲーム、SNS---10代はコンテンツを買うのか?
これまでの連載で述べてきたように、ティーンは基本的に、「無料で入手できるものはできるだけ無料で」という意識を持っている。特に、コンテンツに関してはその傾向が強い。しかし、まったく購入しないというわけではなく、コンテンツによっては積極的に購入する。さらに情報を拡散して、他の人が購入する誘因にもなり得…
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ティーンは何にいくら払う? 10代の購買傾向を探る
「おねだり機能」で販売促進に成功した通販サイトも
今回は、ティーンはどんな商品ならお金を出して買うのか、販売促進のためにはどうしたらいいかなど、ティーンの購買全般の傾向について見ていこう。
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実店舗への来店をティーンに促す秘訣とは?
来店行動とSNSでの情報拡散の関係を探る
いよいよ具体的な場面ごとのティーンマーケティングを取り上げていく。ティーンが消費する場面や消費の種類ごとに、どのような場面でティーンは消費するのか、どうすれば消費を促進できるのかについて考えていきたい。
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ティーンの懐事情は? 10代の可処分所得と消費行動を考える
企業におけるティーンマーケティングの目的は何だろう。購買、来店、利用促進、認知度アップなどというところが多いのではないだろうか。このうち購買を目的としたティーンマーケティングを考えてみよう。その場合、そもそも前提として、10代は何にならお金を支払い、どんなものには支払わないのか、支払わないなら彼ら…
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10代はどこにいる? 何を好み、どんなサービスを使うのか?
「10代のことが分からないんですよね…」と企業の人に相談されることがある。それもそのはず。もともと大人世代はパソコン文化だが、10代は完全にスマホ文化であり、世界が分かれてしまっている。当連載では、大人が接点を持ちにくい若者世代---つまり主に中高校生から大学生のティーン、場合によってはもう少し範…
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