知らず知らずのうちに、大量にたまる名刺。まとめて箱などにしまっておいてもよいのだが、後で探すのが非常に大変だ。かといって、その後連絡を取るかどうか分からない人の名刺を一枚ずつ入力してデータ化するのも面倒だ。

名刺の情報を自動で入力

 そこでお薦めなのが、OCR機能を搭載した名刺管理ソフトだ。名刺にある文字を認識し、自動で住所録に追加できる。ここでは、ScanSnapの多くの機種に標準で付属する「CardMinder」を使って、便利な名刺認識の機能を見ていこう。

 作業は簡単で、CardMinderを起動したら、スキャナーに名刺をセット。CardMinderから「スキャナ」ボタンをクリックして読み取ればよい(図1)。なお、ScanSnap Managerで読み取ってしまうと、これまでに紹介した書類と同様の管理になってしまうので間違えないように。

●名刺管理も付属ソフトで快適に
●名刺管理も付属ソフトで快適に
図1 ScanSnapに付属する名刺管理ソフト「CardMinder」を利用する。スキャナーに名刺をセットしたら、CardMinderから読み取りを実行する
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 名刺を読み取った段階でOCR処理が実行され、自動的に住所録データになる(図2)。特殊な書体のロゴなどでなければ、ほぼ完璧に読み取れるはず。日本語以外の名刺も自動で認識できる(図3)。

図2 複数の名刺を一気に取り込んで自動認識する
図2 複数の名刺を一気に取り込んで自動認識する
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図3 OCRを自動に設定しておけば、外国語も自動的に認識できる
図3 OCRを自動に設定しておけば、外国語も自動的に認識できる
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 読み取りの誤りがあったらこの段階で修正しておく。ただし、すでに数百枚の名刺がたまっているなら、修正せずに取り込んでおいてもよいだろう。名刺の画像は確認できるので後で見ながら直すことも可能。作成したデータをCSV形式で書き出せば、Excelなどでも利用できる(図4、図5)。Outlookと統合する機能もある。

図4 読み込んだ名刺のデータはCSV形式などで書き出せるので、他のアプリでも利用可能だ。また、Outlookと統合する機能もある
図4 読み込んだ名刺のデータはCSV形式などで書き出せるので、他のアプリでも利用可能だ。また、Outlookと統合する機能もある
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図5 CSV形式のファイルをExcelで読み込んだ。ほかの住所録などでも利用できる
図5 CSV形式のファイルをExcelで読み込んだ。ほかの住所録などでも利用できる
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