各種のパンフレットやカタログから、パスワードなどを書いた重要なお知らせまで、身の回りにはたくさんの書類があふれている。あまり必要のないDMやチラシならば、こうもたまることはないだろう。「いつか使うだろう」「あとで困らないように保存しなければ」と思うから、どんどんたまってしまうのだ。友人からの手紙などは、繰り返して読まないとしても捨てるには忍びない。

 そこでお勧めなのが、ドキュメントスキャナーによるデータ化だ(図1)。書類をそのままのイメージで保存できるので、特別な契約書などを除けば、紙は捨てられる。片っ端からスキャンして捨てるだけで机の上はきれいになるだろう。取捨選択の整理をしなくてよいのが楽だ。

●ドキュメントスキャナーで紙の書類をデータ化しよう
●ドキュメントスキャナーで紙の書類をデータ化しよう
図1 ドキュメントスキャナーを使うと紙の書類の山をきれいさっぱり廃棄できる。読み取った書類のデータはクラウドに保存しておくことで、さまざまな端末で利用可能だ
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 そもそもドキュメントスキャナーとは、書類を読み取るための専用の周辺機器だ。ガラス面に書類を置くフラットベッドスキャナーとは違い、ファクシミリ同様に書類をセットして読み取れる製品が中心。名刺やレシートといった小さな紙も問題なく読み取れるので、作業性がとてもよい(図2)。詳しくは後述するが、安価な製品なら1万円台から手に入るので、ぜひ活用したい。

●ドキュメントスキャナーとフラットベッドスキャナーの違い
●ドキュメントスキャナーとフラットベッドスキャナーの違い
図2 ドキュメントスキャナーは、ファクシミリのように複数の書類をセットして一気に読み取れるのが特徴。フラットベッドスキャナーでもデータ化は可能だが、手間のかかる作業になる
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