台湾・台北市で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2015」では、地元台湾からの出展が目立つ。その中でも注目したいのが、台湾エイスーステックコンピューター(ASUS)と台湾エイサー(Acer)だ(写真1、2)。
両社ともにスマートフォンやタブレット、PC、ウエアラブルなどのデバイスをグローバルに展開するライバル関係にあり、米ガートナーによる2014年の世界PC出荷台数シェアもAcerが7.9%、ASUSが7.2%と拮抗している。
特集最終回は、COMPUTEX TAIPEI 2015におけるASUSとAcerの展示を中心に、両社の動向を解説する。
ASUSの新型Windows PCはどこへ?
COMPUTEX TAIPEIでは、ASUSが次世代のWindows PCを発表することが定番だ。2015年は、Windows 10のリリース直前ということもあり、これまで以上に期待は高まったものの、具体的な新機種は日本でもよく売れたAtomタブレットの後継モデル「Transformer Book T100HA」にとどまった。
第6世代Core搭載機としてオール・イン・ワン型の「Zen AiO」も発表したが、Windows 10を前面に出すことはなく、プレビュー版で使われている雪景色の壁紙と「Cortana」対応を強調するだけで、トーンを抑えた発表になった。
Windows PCに代わり、ASUSの発表の中心を占めたのがAndroidデバイスだ。スマートフォンとしてZenFone 2の派生モデル「ZenFone Selfie」を、タブレットとして「ZenPad」を、さらに今秋公開予定という「ZenWatch 2」を参考出展した(関連記事:ASUSが「ZenFone Selfie」「ZenPad」を発表、写真3)。