2015年は、PCの大きな変革の年になる可能性がある。新OSとして「Windows 10」が、そして新CPUとして「第6世代Coreプロセッサー」の登場が予定されているからだ。そのロードマップが本格的に明らかになるイベントとして期待されたのが、6月2日から6日まで台湾・台北市で開催された国際PC見本市「COMPUTEX TAIPEI 2015」だ(写真1)。
果たして2015年、Windows 10と第6世代Coreプロセッサーを搭載したPCはどう変わっていくのか。本特集ではCOMPUTEXでの取材を中心に、今後のトレンドを予想していく。
先行公開された第6世代Core搭載PC
COMPUTEXは、OEM/ODMメーカーのメッカである台湾・台北市で開催されることもあり、PC業界における重要な展示会となっている。COMPUTEXそのものは、完成品のPCに限らず、PCを構成する部品、周辺機器、モバイル端末、業務向け製品や部品、組み込み機器など多様な展示がある。例年、報道関係者向けにはその年の後半の商戦を見据えた最新CPUやOSを搭載したPCが公開されるなどして、注目を浴びるのが常だった。
2015年のCOMPUTEXにおいても、会期前日の6月1日には米マイクロソフトがWindows 10の無償アップグレード開始日を7月29日と発表。米インテルも「CES ASIA」などの直近のイベントにおいて、第6世代Coreプロセッサー搭載製品を先行公開してきた(写真2)。