数年使っているWindows 7パソコンも、まだまだ現役で使い続けたいというケースも多いだろう。だが、パソコンは長期間使っているほど、起動に時間がかかるようになり、動作も重くなる。その主な原因は、Windowsの設定やソフトの情報を登録したデータベースファイルである「レジストリ」の肥大化にある。

 パソコンにソフトをインストールするたび、レジストリに情報が書き込まれる。ソフトをアンインストールしても、レジストリに情報が残ったままになることがある。すると、レジストリには多数の不要な情報が書き込まれた状態になる。Windowsは毎回レジストリ内の情報を参照しているので、これが肥大化すると参照に時間がかかってパソコンの動作が重くなってしまう。

パソコンの起動が速くなる

 そこでお勧めするのが、新しいユーザーアカウントを作成する方法だ。新アカウントはレジストリに余計な情報がないので、パソコンの起動にかかる時間も格段に速い(図1)。ユーザーアカウントは1台のパソコンを家族で使い分ける場合などの機能だが、これを利用してレジストリがきれいな状態の新アカウントに移行した後、不要になった旧アカウントを削除するという裏技だ。

●新アカウントでパソコンの起動が速くなる
●新アカウントでパソコンの起動が速くなる
図1 長く使い続けたパソコンは起動が遅くなる。原因は、「レジストリ」と呼ばれるWindowsのデータベースファイルが肥大化するためだ。新しいユーザーアカウントを作成すれば、レジストリがきれいな状態になるので、起動がグンと速くなる(約2年利用したCore i3 3.3GHz、メモリー8GBのパソコンで測定)
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 新アカウントに移行するためには、3段階の作業ステップを経る。まず、「お気に入り」やメールのアドレス帳など、現在使っているアカウントのデータを保存する。次に新アカウントを作成し、保存した旧アカウントのデータを読み込む。その後、「マイドキュメント」などにある必要なファイルを移動する。