複数の技術を組み合わせる

 最後にビッグデータ時代のリファレンスアーキテクチャーについて説明する。ビッグデータ時代には、これまでのRDBMSのように絶対的な存在となるIT基盤は現時点で存在しない。将来は登場するかもしれないが、しばらくはいろいろなIT基盤を組み合わせ、それぞれで最適な処理を行っていく工夫が必要となる。 

 その際に必要となるのがリファレンスアーキテクチャー(技術体系)である(図6)。「収集」「蓄積」「処理」「分析」「可視化・活用」のレイヤーに大きく分類し、それらを支える「ガバナンス」「インフラ」があり、各レイヤーの中にこれまで述べてきたような要素技術を配置している。どういったビッグデータを活用するときにどのような技術要素を利用すべきなのかをまとめることで、各企業におけるビッグデータ時代の情報系のあり方を定義することができる。

図6●ビッグデータリファレンスアーキテクチャー
図6●ビッグデータリファレンスアーキテクチャー
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