野村総合研究所の基盤部門の部長が大勢集まる会議で、最近のIT業界について話をしてきました。

 「みんなが入社したころ、90年代の前半くらいに入社した人が多いと思うけど、当時の先輩社員はメインフレームしか経験のないような人が結構いたよね。コボラーとかいってばかにしてなかったかな?でもね、今のみんなは同じだから。世の中の最先端や若い人たちから見たら、当時のコボラーと同じくらい僕らが過去の遺物になっているんだよ。それくらい世の中は変化しちゃってるんだよ」。

(提供=123RF)
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 ITの現場では相変わらず同じ光景が繰り広げられています。稼働し続けるサーバーやストレージなどのIT機器を安定して動かすため、凄まじい数のマニュアルが作成され、ひとつ一つの手順をしっかりと確認しながら日々、安定稼働のための活動が続けられています。

 ハードウエアは老朽化します。OSやミドルウエアはバージョンアップされます。不具合に対応したパッチプログラムが毎日のように提供されます。そうしたこと全てに対応していかなければシステムの安定稼働は実現できません。