2017年6月第1週に米国西海岸を訪問しました。サンフランシスコ行きのフライトで最近話題の映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観ました。スター・ウォーズのスピンオフ物語で、銀河帝国軍の最終兵器であるデス・スターを開発した天才科学者が主人公です。

 銀河帝国軍に誘拐された科学者は、惑星を破壊できるデス・スターの開発を強要されます。しかし彼はデス・スターに弱点を仕込んでおり、この秘密が生き別れになった彼の娘を通じて反乱同盟軍へ伝わります。全てを破壊しつくそうとする帝国軍に立ち向かうために、機密情報は最後に残された希望です。この物語は同盟軍がデス・スターを破壊する「エピソード4/新たなる希望」、つまり私たちが最初に観たスター・ウォーズの映画につながります。

(提供=123RF)
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日本のITはどれくらい引き離されてしまったのか

 新しい会計年度が始まり、5月から6月にかけてIT業界も活発に動き始めています。AWS(Amazon Web Services)は5月末から6月初めに東京で「AWS Summit Tokyo」を開催し、6月上旬にはHPE(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)がラスベガスで「Discover」を実施しました。グーグルは3月にサンフランシスコで開催した「Google Cloud Next」を6月中旬に東京で開催しました。

 私もぼやぼやしていては周回遅れになってしまうと思い、ベイエリアの先進的なIT会社を訪問してきました。訪問した企業は未上場のベンチャー企業からクラウドベンダー、ソフトウエアベンダー、さらにハードベンダーまで様々です。1週間に8社を訪問するという強行スケジュールでした。

 私の問題意識は一つ。はたして日本のITはどれくらい引き離されてしまったのか、ということです。