アクセンチュアがIBMの売り上げに迫るというITproの記事を興味深く読みました。

 最近の10年間でアクセンチュアの社員数は約3倍に増えており、この勢いが続けば5年でIBMの売り上げを抜き去るかもしれないというのです。社員の7割超はインドなどのデリバリーセンターに所属しています。

 記事はアクセンチュアの利益率がハードウエアベンダーと比較してはるかに高いことも指摘しています。ハードを中心としたIT業界が、クラウドやITサービスを中心とした業界へと変化していく過程を象徴する出来事ではないかと感じます。

(提供=123RF)
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米国でもITサービス企業がしっかり根付く

 米国で開催されるいろいろなイベントを見ても、アクセンチュアやキャップジェミニといったITサービス企業の存在感が増してきたように思います。例えば、ラスベガスで毎年開かれるAWS(Amazon Web Services)のイベント「re:Invent」。相変わらずTシャツにジーンズのプログラマが主役ですが、少しエンタープライズ寄りの講演をのぞいてみると、ITベンダーとりわけITサービス企業がプレゼンしていることがよくあります。

 昨年(2016年)は、ある大手銀行がAWSを活用した事例を発表しているのを見つけて参加してみました。イントロダクションを銀行のスタッフが話し、その後はアクセンチュアのスタッフがほとんどプレゼンしていました。