最近、よく耳にするキーワードにSoR(System of Record)とSoE(System of Engagement)があります。米国でネットベンチャーが開発しているアプリケーションや、クラウド上でのアプリケーションを説明するときに、必ずといってよりいほどSoEというキーワードが使われます。私もなんとなく分かったような気持ちで聞き流していたのですが、なんとなくしっくりくる言葉ではないなと思っていました。

 セールスフォース・ドットコムのプレゼンテーション資料について社内の若手と議論しているときに、またSoEが登場してきました。SoEに対する企業の投資が加速しており、SoEの実現に最適なプラットフォームを提供するのがセールスフォース・ドットコムのソリューションだというのです。何しろハイテク企業の53%がSoEへの投資を優先していると書いてあります。

(提供=123RF)
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楠「SoEっていったいなんなのかね」。

A君(そんなことも知らないのかという調子で)「SoEは攻めのシステムですよ。SoRは勘定系やOracleです。それに対してSoEはDevOpsとかですよね」。

楠「そうなんだっけ。それじゃEngagementっていったいどういう意味で使っているのかな。約束というような意味だよね」。

B君「私も深く考えたことはなかったんですが、ちょっとググってみました。確かに色々な解釈があるんですね」。