2015年夏モデル発表会におけるサプライズの一つが、ソフトバンクモバイルの「Y!mobile」ブランドから登場した日本マイクロソフトの「Surface 3」だ。ソフトバンクモバイルが販売するSurface 3はLTE/3Gの通信機能を搭載している。

 これまで、キャリアがLTE/3Gに対応したWindowsタブレットを販売するのは、法人に限られていた。キャリアが個人向けにもLTE/3G対応のWindowsタブレットを販売することで、新たなユーザー層の開拓が期待される(写真1)。

写真1●ソフトバンクモバイルの発表会でLTE版Surface 3を発表
写真1●ソフトバンクモバイルの発表会でLTE版Surface 3を発表
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 対するNTTドコモ、KDDIは、Xperiaの最新タブレットをラインアップ。Androidタブレットとキーボードを組み合わせることで、PC利用の代替を狙う。特集第4回では、WindowsとAndroidがそろった夏モデルタブレットの最新事情を解説する。

ついにキャリアからWindowsタブレットが登場

 Windowsタブレットのシェアは世界的には5%程度と低迷しているものの、日本市場では例外的に人気が高い。既にWindowsタブレットは多数のモデルが登場し、家電量販店に並んでいる。

 これに対し、大手3キャリアによるWindowsタブレットの販売は法人向けに限られていた。そのため、家電量販店で一等地を占める携帯電話売場や、全国に展開するキャリア店舗を訪れても、Windowsタブレットは購入できなかった。

 この状況が、Surface 3で変わる。個人向けにはソフトバンクモバイルが世界に先駆けてLTE版を発売。法人向けにもLTE版と無線LAN(Wi-Fi)版の両方を販売する。携帯電話売場の一角を占めるY!mobileのエリアに、ようやくWindowsタブレットが並ぶことになる(写真2、3)。

写真2●世界に先駆けてLTE版のSurface 3をソフトバンクモバイルが発売する
写真2●世界に先駆けてLTE版のSurface 3をソフトバンクモバイルが発売する
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写真3●日本マイクロソフトの発表会では、協業の詳細が語られた
写真3●日本マイクロソフトの発表会では、協業の詳細が語られた
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