大手3キャリアが2015年夏モデルのスマートフォンを発表した。前モデルのXperia Z3に続き、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia Z4」が全キャリアからの発売を実現。さらに今回は、全キャリアが韓国サムスン電子の「Galaxy S6 edge」をラインアップしたことも、大きな特徴だった(写真1)。
一方、国内市場では国産スマートフォンの苦戦が指摘されており、国内メーカーの次の一手が注目されていた。その中で富士通が投入した「虹彩認証」スマホは、活路を見出すことができるだろうか。特集第3回は、各社の夏モデルスマートフォンについて見どころを解説する。
Galaxyが初めて全キャリアに、ただし価格は高い
2015年夏モデルラインアップでは、NTTドコモが「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」の両方を、KDDIとソフトバンクモバイルが「Galaxy S6 edge」を発売するなど、Galaxyシリーズの躍進が目立っている(写真2)。
世界各国のスマートフォン市場でトップシェアを確保しているサムスンだが、日本市場での存在感は依然として小さい。IDC Japanによる2014年の国内市場調査では、スマートフォンに限定しても、そのシェアは4.7%にとどまっている。今後、いかにして挽回していくかという視点では、Galaxyを全キャリアに展開できたことは大きい。
Galaxy S6 edgeはこれまでにない質感のボディに加え、高速なプロセッサ、メモリー、ストレージなど、性能とデザインは高いレベルに達している(関連記事:Galaxy S6は今までにない美しさ、しかし指紋が目立つ)。その一方で、キャリアモデルの価格の高さは気になるところだ。