「起動時間が以前より長く感じられる」「いつの間にか変なソフトが立ち上がるようになった」───(図1)。パソコンは長く使い続けていると何かと不調に陥りやすい。
こういった悪状況を生み出す最大の原因はCドライブにある。不要なファイルやソフトが増えていくと、Cドライブの空き容量を圧迫する。WindowsやソフトはCドライブにある作業領域を使って動作するので、ある程度の空き容量がないと動作が不安定になりやすい。また、SSDやHDDは、空き容量が減ると書き込み速度が落ちる特性がある。ドライブの速度低下は、パソコンのパフォーマンス悪化に直結する。一部のフリーソフトはインストール時に迷惑ソフトや不要なアドオンを勝手に組み込むことがある。これもトラブルのもとになる。
こうした不要なファイルやソフトなどの“ごみ”を削除してCドライブを軽量に保つことは、パソコンを快適に利用する上でとても重要だ。CドライブがHDDのパソコンなら、十分な空き容量を確保しておくことで、将来SSDの交換時における環境移行がスムーズになる利点もある(図2)。ぜひとも習慣にしたい。
本章では、Cドライブの軽量化に加え、Windowsの使い勝手を悪くする設定の見直し手順や、大事なファイルをDドライブに保存する方法、快適な環境を長く保つためのノウハウも順に説明していく(図3)。