ネットワークの基礎を知っておくと、トラブルの早い解決に役立つ。中でも、通信に不可欠な「IPアドレス」「DHCP」「DNS」という3つの仕組みは理解しておきたい。
IPアドレスは通信に不可欠
インターネットでは、通信を行う機器の全てに「IPアドレス」という数字を割り当てて、通信相手を特定する。IPアドレスは「192.168.0.1」といったように、0~255の数字を4つ、「.(ドット)」で区切って並べて表記する。
IPアドレスには、いくつかの種類がある。家庭内LANなどインターネットに直結しない閉じたネットワークでは、特定範囲のIPアドレスを自由に使える。これを「プライベートアドレス」と呼ぶ。
プライベートアドレスが付いたパソコンは、そのままではインターネットにアクセスできない。家庭内LANとインターネットをつなぐ役目を担うブロードバンドルーターやホームゲートウエイが、中継役になる(図1)。ブロードバンドルーターには、インターネットで使える「グローバルアドレス」が付いている(図2)。パソコンはまず、ブロードバンドルーターに接続できないと、インターネットにもつながらない。