文具だけでなく、さまざまなデジタルガジェットを発売しているキングジムが、また面白い製品を発表した。「PORTABOOK」(ポータブック)は、キーボードがスライドするギミックを持った驚きのパソコンだ。

 まあ、僕としてはキングジムがWindowsパソコンを開発したこと自体が驚きなのだが、当然、これは過去にポメラをヒットさせた経緯があっての製品であろう。さっそく借用することができたのでレビューしていこう。

 さて、箱から取り出した本体は、思ったよりもずいぶんと大きかった。8インチの液晶に折り畳みキーボードと聞くと、8インチのタブレットを想像してしまう。薄くてコンパクトなタブレットはそれなりに人気がある。

 ところがだ、箱から取り出した本体は、ポータブルCDプレーヤーのようなサイズだ。830グラムという重量も気になるところだが、何より大きさを感じさせるのが、34ミリの厚さだ。携帯ノートの中でも、特に分厚いと言われている「Let's note」よりもさらに高さがあるじゃないか。

PORTABOOK
ディスプレイサイズ:8型液晶
本体サイズ:幅204×奥行き153×厚さ34ミリ、重さ:830グラム

Let's note SZ
ディスプレイサイズ:12.1型液晶
本体サイズ:幅283×奥行き203×厚さ25ミリ、重さ:929グラム

とてもパソコンとは思えないのは分厚いからだろう。(撮影:戸田 覚、以下同)
とてもパソコンとは思えないのは分厚いからだろう。(撮影:戸田 覚、以下同)
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「Let's note」と比べても厚さで上回る。
「Let's note」と比べても厚さで上回る。
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鞄の中で場所を取るし持ちづらい

 上の比較を見てもらえば分かるように、厚さはかなりのもので、実はさほど軽くない。仕事で使う鞄に入れると大いに場所を取るのだ。また、書類と一緒に小脇に抱える際も、厚すぎて負担を感じる。