久々にインパクトのあるスマホが登場したので早速レビューしよう。ASUSの「ZenFone 3 Ultra」は、なんと6.8インチの超大画面スマホだ。最近では死語になりつつある「ファブレット」と呼んでも違和感がない。

 一時流行しつつあった大画面のスマホは、5.5インチの製品が登場する頃から影を潜めていたが、最近また少しずつ復権してきている様相だ。中国の小米やレノボからも大画面モデルが登場している。

 それにしても6.8インチは大きい。ずいぶん前にレビューした「Xperia Z Ultra」は、奇しくも同じ「Ultra」が名称に付く大画面スマホだが、それでも6.4インチだった。

 レビューのためにZenFone 3 Ultraを操作していたら「デカイですね!」と何人にも言われた。僕も「それにしてもデカイ」と思ったのは同意だ。だが、よく考えてみると、これは妙な話だ。

 と言うのも、僕は普段から8~10インチのタブレットを持ち歩いて操作している。だが、「デカイ」と言われた記憶はこれまでなかった。つまり、スマホだと思うから大きいのであって、タブレットとして考えれば逆にコンパクトなのだ。ZenFone 3 Ultraは、見た目がスマホだから大きすぎるように感じる。

 ZenFone 3 Ultraは6.8インチなので、スマホの中ではずば抜けて大きい。ファーウェイは7インチのタブレット製品を販売していて、その差は0.2インチしかない。本体サイズを他のモデルとも比べてみよう。

MediaPad T27インチ(タブレット)187.4×105.8×8.2ミリ250グラム
ZenFone 3 Ultra6.8インチ186.4×93.9×6.8ミリ233グラム
Xperia Z Ultra6.4インチ179×92×6.5ミリ212グラム
iPhone 7 Plus5.5インチ158.2×77.9×7.3ミリ188グラム
HUAWEI P95.2インチ145×70.9×6.95ミリ144グラム

 ZenFone 3 Ultraは、もう完全にタブレットに近いサイズだと分かるだろう。だがタブレットとの最大の違いは、たたずまいだ。液晶が縦長のワイドなので、見た目はスマホなのだ。しかも、なんとか頑張れば片手で持てる。もちろん、手の大きさにもよるのだが。

ZenFone 3 Ultraは見た目はスマホだが、サイズはタブレットだ。(撮影:アバンギャルド、以下同じ))
ZenFone 3 Ultraは見た目はスマホだが、サイズはタブレットだ。(撮影:アバンギャルド、以下同じ))
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8インチのタブレット「ZenPad S 8.0」(右)とくらべると一回り小さいし、縦横比が違う。
8インチのタブレット「ZenPad S 8.0」(右)とくらべると一回り小さいし、縦横比が違う。
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とても小さく見えるのは「iPhone 7 Plus」(右)だ。
とても小さく見えるのは「iPhone 7 Plus」(右)だ。
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大人と子供のように見えるのは5.2インチの「HUAWEI P9」(右)だ。
大人と子供のように見えるのは5.2インチの「HUAWEI P9」(右)だ。
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