たくさんの製品を日々レビューしているが、「これぞ!」というものにはなかなか出会わない。スペックや機能を見るとよいと思える製品でも、ライバルと比べたり、価格をチェックすると結果的に「まあまあ」と判断せざるを得ないことも多い。
ところが、今回は久々に超お薦めモデルを取り上げることができた。
取り上げるASUSの9.7インチタブレット「ZenPad 3s 10」は、高級タブレットながら4万円を切る手ごろな価格で購入できる。僕自身はタブレットが大好きで、よく使っている。生産性向上には欠かせないツールだと確信している。ということで、人気のiPad Proと比較しつつ、その魅力を紹介していこう。
Androidタブレットの市場はイマイチ元気がないのも事実。だからライバルが少なく、この製品が目立っているという側面もある。ちなみに、個人的には、即買いを決めた!
iPadの牙城を崩せそうな魅力がある
ZenPad 3s 10の液晶サイズをチェックしたときに、iPadを強く意識していると確信した。もっとも、Androidタブレットの中でiPadを意識していない製品などないのかもしれない。
これまでは、スペックやデザインではiPadにかなわなくても、価格を大きく下げることで異なるユーザー層を狙う製品が少なくなかった。ところがZenPad 3s 10は、真っ向正面から勝負を挑んでいるのだ。
ZenPad 3s 10の液晶は9.7インチと、iPadと同じサイズではないか!解像度も2048×1536ドットとまったく同じだ。これはなかなか面白い勝負になりそうだ。
本体からチェックしていこう。ZenPad 3s 10が優れていると思うのは、そのサイズだ。
製品 | サイズ | 重さ |
---|---|---|
ZenPad 3s 10 | 240.5×163.7×5.8ミリ | 430グラム |
iPad Pro(Wi-Fiモデル) | 240×169.5×6.1ミリ | 437グラム |
その差は微妙とはいえ、すべてにおいてiPad Proに勝っているではないか。しかも、個人的に素敵だと思うのが横方向のベゼルの狭さだ。これにより、見た目にもスマートで持ちやすいと感じる。