最近、にわかに手書きタブレットが活況を呈してきた。「Surface」をはじめとするWindows陣営のタブレットにはデジタイザーを搭載したモデルが少なくない。また、発売が間近い「iPad Pro」も新たに手書きに対応しており、間違いなく話題の製品になりそうだ。
実際には、タブレットの売れ行きは芳しくないわけだが、各社が手書きに期待し、活路を求めているのだろう。
今回製品を借りた東芝も、かなり前から手書きモデルを投入している。ワコムと共同で独自のペンを開発し、アプリにも力を入れてきた。それでも、これまでのモデルには、液晶がダイレクトボンディングではなかったり価格が高いなど、いくつかの課題点があった。僕としては、60〜70点程度しか付けられないモデルが多かったのだ。
ところが今回、満を持してWindows 10搭載の新製品「dynaPad N72」を投入。これまでの手書き技術を盛り込んだ、現時点での集大成と言える製品だ。それは、「dynaPad」という新しい名称が付けられていることからも分かる。
ここでは、主に紙のノートに変わる手書きデバイスとしての魅力を、Surfaceとも比較しつつレビューしていこう。なお、担当者へのインタビューを含めた詳細な製品チェックは「買うか買わぬか思案中」でも展開していく予定だ。