2017年春に、「Galaxy S8」と「同 S8+」が登場したのは記憶に新しいが、さらに10月半ばには上位モデルとなる「Galaxy Note 8」がリリースされた。

 これこそ、発火で問題になった「Galaxy Note 7」の後継モデルということになる。

 この秋は「iPhone X」が発売されることもあり、高級スマホの戦いが激しくなっている。しかもGalaxy Note 8は、トラブルからの巻き返しを目指し、乾坤一擲のモデルとして力を入れていることは間違いないから、期待が高まる。

 今回は、au版を借りられたので、早速実力を確認していこう。ちなみに、一括払いでの価格は11万8800円だ。僕は、Galaxy S8+とiPhone 7も愛用しているので比較しながら見ていく。

新登場のGalaxy Note 8だが、デザインはGalaxy S8シリーズに近い。(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
新登場のGalaxy Note 8だが、デザインはGalaxy S8シリーズに近い。(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
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もはや見慣れた全画面ディスプレイ

 Galaxy S8シリーズが登場したときには、額縁の狭いディスプレイに大いに注目した。サムスンは「Infinity Display」と命名しているが、ここでは分かりやすく「全画面ディスプレイ」と呼ぶことにする。

 おさらいをすると、ディスプレイサイズは次のようになっている。

機種画面サイズ本体幅
Galaxy S85.8インチ68ミリ
Galaxy S8+6.2インチ73ミリ
Galaxy Note 86.3インチ75ミリ
iPhone 7 Plus5.5インチ77.9ミリ
iPhone 8 Plus5.5インチ78.1ミリ
iPhone X5.8インチ70.9ミリ

 なんと、Galaxy Note 8は6.3インチながら、5.5インチのiPhone 7よりもスリムだ。これは額縁が狭いだけでなくて、ディスプレイが細長くなっていることも大きな要因だ。だから、Galaxyシリーズは大画面でもスリムで持ちやすい。

 もはや全画面ディスプレイは見慣れた。だからこそ感じるのは、持ちやすいサイズなのに表示情報量が多いことのメリットだ。

「iPhone 7 Plus」(右)と比べるとスリムで持ちやすいが、表示できる情報量は多い。
「iPhone 7 Plus」(右)と比べるとスリムで持ちやすいが、表示できる情報量は多い。
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「Galaxy S8+」(右)に比べると、大画面だ。
「Galaxy S8+」(右)に比べると、大画面だ。
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