この秋、アップルは新製品を一気に投入してきた。「iPhone 6s」や「iPad Pro」などの話題に事欠かないが、実はiPad miniもフルモデルチェンジを遂げており、「iPad mini 4」が登場した。外観の変化が少なく、派手さがないのでやや影に隠れている感があるが、完成度は驚くほど向上している。今回は、新モデルを借りることができたので、手元で使っている「iPad mini 2」と比較しながら進化ポイントを紹介していこう。

 さて、本体をパッと見ただけだと「前モデルと変わっていないな」と思うかもしれない。確かに基本的なデザインは同様だが、実はボディーは全体が変更されている。両者のサイズを比較してみよう。

■iPad mini 2
 高さ200×幅134.7×厚さ7.5ミリメートル
 重さ:331グラム(セルラーモデルは341グラム)

■iPad mini 4
 高さ203.2×幅134.8×厚さ6.1ミリメートル
 重さ:298.8グラム(セルラーモデルは304グラム)

 縦の長さが若干大きくなり、幅も0.1ミリ増えている。ただ、実物を見比べても、ごくごく微妙な差しか感じない。まあ、ケースなどは共用できない可能性が高い点は注意してほしい。

 一番の違いは薄さと軽さだ。ただでさえ薄いiPad miniだが、何と6.1ミリへと1.4ミリもスリムになったのだ。手に持ってみると違いは明確に感じられる。最新モデルである「iPad Air 2」と厚さは同じになったわけだ。

 さらに、Wi-Fiモデルでは300グラムを切る軽さなのもうれしいポイントだ。iPad miniのサイズは電子ブックを読むのに頃合いで、手に持ち続ける時間が長くなりがちなのだ。

ぱっと見はあまり変わらない「iPad mini 4」だが、実はフルモデルチェンジだ。
ぱっと見はあまり変わらない「iPad mini 4」だが、実はフルモデルチェンジだ。
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背面はより変化が少ないが、サイズも微妙に変わっている。
背面はより変化が少ないが、サイズも微妙に変わっている。
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