今回紹介するパナソニック「TOUGHPAD(タフパッド)」は、本来は法人用の頑丈なタブレット端末だ、しかも一般的な業務ではなく、屋外の工事現場など、過酷な環境で使われる。
我々が個人で購入することはまずないのだが、プロ向けのデバイスに関心があるガジェット好きな読者も多いことだろう。今回は、そんな視点でレビューをしていく。
取り上げるのは、最新モデルの「FZ-A2」だ。予約段階ではECサイトなどで15万円台半ばの価格で掲示されている。10.1型のAndroidタブレットなので、一般的なモデルに比べると10万円ほど高いことになる。同じパナソニックの頑丈ノート「TOUGHBOOK」よりは、現実的なプライスだ。
外観は、見慣れたTOUGHシリーズのそれだ。頑丈なノートパソコンやタブレットとして古くから知られ、映画やドラマで軍隊や警察が使っているシーンでもお馴染みだ。シルバーと黒のツートーンカラーで、シルバーの背面部分はマグネシウム製、黒い部分は樹脂だ。
一般的なタブレットは、額縁(ベゼル)を細くすることで、コンパクトかつ格好良く見えるようにデザインされているが、タフパッドは真逆だ。ベゼルの幅はかなり広いのだが、これにより落下時に液晶への衝撃を抑えているのだろう。また、周囲の樹脂部分は画面より少し高くなっている。こちらも、落下時にガラスが直接当たらないようになっている。
本体サイズは272×196ミリとかなり大きく、厚みはなんと16.4ミリもある。しかし重量は880グラムと、思ったよりは軽い。ちなみに、初代のiPadは730グラムもあった。