Windows 10の大型アップデート「Windows 10 Anniversary Update」(以下、Anniversary Update)がちょっとした話題になっている。特に注目したいのが、手書き機能の「Windows Ink」だ。

 そもそも、マイクロソフトは古くからペン入力に力を入れてきた。最近は2in1パソコンやタブレットが増えて、専用ペンによる手書きの環境が徐々に整ってきた。「Surface」シリーズもペンに対応している。何より、Anniversary Updateの目玉が、手書き機能だということが、力の入り具合を裏付けている。

 僕も、10年以上前からデジタルの手書きにこだわり続けてきただけに、Anniversary Updateにはとても期待している。ということで、今回はAnniversary Updateの手書き機能を中心に紹介していこう。

 さてアップデート全体の内容だが、「1周年記念」というほど大きくはない。もっと大胆に進化すると思っていたので、予想とは違った。

 一番違いを感じるのは、スタートメニューの変化だろう。全てのアプリがリストに並ぶようになった。従来のスタイルとどちらが便利かは人によるだろうし、慣れによる好みの差も小さくなさそうだ。

 スタートメニューは、Windows 8で大幅に変更して失敗し、徐々に元に戻っているように思えてならない。もうタイル表示などいらないから、Windows 7と同じにしてしまえば良いのにと、つい思ってしまった。

 他には、通知がカスタマイズできたり、WebブラウザーのEdgeに拡張機能が搭載されるなどしているが、どれも小ぶりな変化だ。

スタートメニューが変わって、アプリがリストで並ぶようになっている。
スタートメニューが変わって、アプリがリストで並ぶようになっている。
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タブレットモードも少しだけ変わった。電源ボタンの位置も変化した。
タブレットモードも少しだけ変わった。電源ボタンの位置も変化した。
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