Androidタブレットがイマイチ売れていないようだ。カフェなどでも、パソコンを使っている人が圧倒的に多い。タブレットを使っている人を見かけたとしても、使っているのはほぼiPadだ。Androidタブレットが伸び悩んでいることは、さまざまな調査統計データを見るまでもないほど、実感できる。

 僕自身は、iPadとAndroidタブレットを両方利用している。ただ最近は、両者を比較しても仕方がないような気がしている。

 総合的に利用するなら、iPadが優れているのは言うまでもないことだろう。ただし、価格が相当に違う。今回取り上げる、ASUSの「ZenPad 10(Z301MFL)」は、SIMロックフリータブレットながら安価で、直販価格は3万5424円(税込み)だ。

 それに対して、iPadのセルラーモデルは5万2800円(税別)もする。性能もストレージの容量も違うので、一概に比較するのは正しくないが、これほどの大きな価格差は無視できない。

 こうなるともう、どちらが良いかを比較することに、それほど意味はない。割り切った用途に使うならAndroidタブレットで、総合的に使うならiPad、という切り分けをするべきなのではないかと思うのだ。

 ということで、今回は割り切って購入する、という目線でレビューしていこう。

「ZenPad 10(Z301MFL)」は、SIMフリーの格安タブレットだ。(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
「ZenPad 10(Z301MFL)」は、SIMフリーの格安タブレットだ。(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
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