今回は、思わず膝を打ってしまうような、Excelの便利な機能を5つ紹介する。
これらのテクニックは、書籍を執筆するに当たっての取材で知ったもので、僕自身も知ったときには思わず膝を打った。Excelの便利ワザは記事や書籍をよく見るが、まだまだ知らないものがあるものだ。
また「ゴールシーク」のように、昔使ったけれど、最近はあまり話題になっていない機能の振り返りも有効だ。簡単なテクニックから中級編まで、難易度順に取り上げていく。
[テクニック1]合計欄をあえて上に配置する
とても単純だが、実はかなり便利なのがExcel集計表の合計欄(集計値)を、上に表示する作り方だ。合計欄というと、下に作っている人が圧倒的に多いようだ。まあ、僕自身もいつも下に作成していて、それが普通だと思って疑いもしなかった。
ところが、よく考えてみると表のサイズが大きくなると、画面をスクロールさせないと合計欄のセルが見えない。これでは意味がない。合計欄のセルを上に作っておけば、あとで表に項目を追加して数値が変わったとしても、結果はひと目で分かる。
作り方は簡単。単に合計欄(集計値のセル)を表の上側に作り、SUM関数の引数を指定すればよい。