今回は、この秋にも登場する予定の新しいMac OS「OS X El Capitan」をレビューしていこうと思う。すでに、アップルのサイトでパブリックベータが提供されているので基本的には誰でも利用可能だ。とはいえ、いま使っている環境で試すのは好ましくない。使わないMacがある方は試してみてもよいだろう。まあ、特に好きな方でない限りは、現時点で焦ってインストールする必要はない。記事を読んでポイントを押さえていただければ幸いだ。

(編集部注:今回紹介するEl Capitanのパブリックベータはアップルの機密情報です。そのため、スクリーンショットを公開または投稿したり、パブリックベータに関する情報をTwitterなどのサービスで公開することなどは禁止されます。本稿ではアップルより許諾を受けて記事を掲載しています)

 そもそも「El Capitan」とは、米ヨセミテ国立公園の中にある大きな一枚岩とのことだ。つまり、前のOSが「Yosemite」だったことを考えると、「一部だけ変わる」とか「Yosemiteがちょっと良くなる」と深読みできる。

 さっそくインストールして利用してみたが、やはり予想通り変化はさほど大きくない。最近のMac OSは、アップデートしても進化の度合いは少ない。今回のEl Capitanも言われなければ気づかない程度の違いしかない。これは、Mac OSの完成度が高いということだろう。だが、パソコン好きとしては大きな変化も期待してしまうものだ。

 Windows 8は、大きく変えて失敗した感が強いわけだが、それでもチャレンジしてくれるのは嫌いではない。

 さて、El Capitanで便利になった部分をピックアップして紹介していこう。なお、画面はすべて、パブリックベータなので今後変更になる可能性はある。

MacBook ProにEl Capitanパブリックベータをインストールした。壁紙などデザインはさすがだ。
MacBook ProにEl Capitanパブリックベータをインストールした。壁紙などデザインはさすがだ。
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操作性がより向上している

 個人的に最も関心があるのが、OSのパフォーマンス向上だが、この点はベータなので評価を差し控える。ちょっと古いMacを使っている人は多いはずで、OSを新しくしたらテキパキと動くならそれはうれしい限りだ。ちなみに、Core i5を搭載した13インチのMacBook Proでテストした限りでは、パフォーマンスの不足はまったく感じられず、気持ちよく動作した。