Office 2016はこまめにアップデートされており、毎月のように新機能が追加されている。僕が関心しているのは、PowerPointだ。

 Excelに新機能が追加されたところで、あまり響かないという人も多いだろう。集計表を作っているだけなら、ユーザーインタフェースが良くなったり分析系の機能が追加されたりしても、「自分にはあまり関係ない」と感じるかもしれない。これ以上関数が増えたところで、もうお腹一杯だ。

 ところが、PowerPointの機能ならどんどん追加されてほしいと思う。人と違った、インパクトのあるスライドを作れるようになるからだ。見た人が圧倒されるような機能が追加されてこそ、最新アプリを使う意味があるというものだ。

 ということで今回は、PowerPointに比較的最近追加された新機能をチェックしていこう。

 最初に紹介する「クイックスターター」は、簡単にスライドを作るための機能だ。

 以前からあるテンプレートとは違って、デザインだけでなく用途に合った内容まで組み立ててくれるという先進的な機能だ。スライドの内容を、PowerPointがアドバイスしてくれる。アウトラインでスライド作りのポイントや必要な内容を教えてくれる。

 いくつかスライドを作成してみたが、少なくとも日本語環境では、完成度はまだ4~5割といったところだ。ただし、スライドを作りが不慣れな人が参考にする程度ならいいと思う。少なくともスライドの足がかりができるだけでも、とっつきやすくなるだろう。

 なお、一部の機能はOffice 365でなければ利用できない。それぞれの機能の対応状況はマイクロソフトのサポートページを参照してほしい。

スライドを新規作成すると、新しく「クイックスターター」が追加されていることがわかる。
スライドを新規作成すると、新しく「クイックスターター」が追加されていることがわかる。
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スライドを選択して自動的に内容を生成する。
スライドを選択して自動的に内容を生成する。
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「営業」に関するスライドを作ってみた。まあ、たたき台にはなりそうだ。
「営業」に関するスライドを作ってみた。まあ、たたき台にはなりそうだ。
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