中国ファーウェイの中核となるスマホ「P10シリーズ」が発売された。従来は上位モデルの「HUAWEI P9」と、格安機の「同 P9 lite」をラインアップしていたが、今シーズンは「同 P10」、「同 P10 lite」に加え、「同 P10 Plus」が登場している。日本では販売されていなかった大画面モデルだ。
僕は、P9を購入して愛用してきた。コンパクトで質感の良いボディーはとても気に入っていて、今でもとても好きだ。
今回は新しいP10シリーズの魅力を探りつつ、P9ユーザーが買い換えるべきかどうかも考えたい。なお、レビューするのはP10とP10 Plusの2台。P10 liteは別の機会に取り上げるつもりだ。
基本設計に目新しさはない
P9が登場した時には、左右に狭額縁を採用した圧倒的なコンパクトさが魅力だった。もちろん、今でもその魅力は色あせてはいない。ただ、「Galaxy S8」の登場で、スマホ全体のデザインに革命が起こったと思っている。左右の狭額縁は採用機種も増えて、少しも目新しくなくなってしまったのだ。
P10シリーズは、薄く、比較的コンパクトだが、ボディーの基本的な設計はP9とさほど変わっていない。パッと見た印象で目新しさが感じられないのだ。指紋センサーが本体正面になったことで、逆にややスマートさが欠けるように感じる。
先進的なHUAWEIというメーカーの中核モデルなのだからもっと思い切ったデザインを採用してほしかった。