SIMロックフリースマートフォンのメーカーとしても安定した人気がある中国ファーウェイから、新機種が登場した。そもそも同社のスマホは機種数が多く位置づけが分かりにくいのだが、今回登場したのは、ラインアップの軸となるP9シリーズだ。

 2機種が登場したのだが、今回紹介するのは3万円を切る手ごろな「HUAWEI P9 lite」。前モデルの「P8 lite」もコストパフォーマンスの高さで人気があった。その後継モデルだけに、期待できる。

 気になる液晶サイズは、5.2インチと手ごろな大きさ。5.5インチだと「iPhone 6s Plus」と同じ大きさで、見やすいけれど手に持って操作するのが辛い、という人が少なくない。逆に5インチではちょっと小さいかなと思わせる。

 5.2インチは、多くの人に取ってほどよいサイズだと思う。個人的には、5.5インチが好みだが、これはやや遠視が入ってきたのも理由の一つだ。ただ5.2インチでも、手の小さな人はちょっと大きいと思うかもしれない。ちなみに、P8 liteは5インチだった。

 本体の完成度も気になるところだろう。ファーウェイが「フレームデザイン」と呼ぶスタイルで、本体の側面に金属のフレームを配置し、背面は樹脂性だ。手が触れて力が入りやすい周囲が金属なので、質感は上々に感じるし、剛性感も高い。

 背面が金属ではないことがミソだろう。ここに樹脂を採用することでコストを抑えているのだ。背面のパネルを取り外すことはできず、しっかりと組み付けてある。パッと見は金属ボディーに見える。

 ただし、高級感があるとまでは言えない。最近の高級モデルは液晶のガラスの縁がアールを描いているが、一直線に処理されている。「Galaxy S7 edge」や「iPhone 6s」などと比べると、高級感では到底及ばない。とはいえ、価格を考えれば良好な仕上げと言える。ユーザーは満足できるはずだ。

「P9 lite」の人気が出るのは、ほぼ間違いないだろう。
「P9 lite」の人気が出るのは、ほぼ間違いないだろう。
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フレームが金属で背面が樹脂を採用。高級感や剛性感もそれなりにある。
フレームが金属で背面が樹脂を採用。高級感や剛性感もそれなりにある。
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左からP9 lite、「Galaxy S7 edge」、「ZenFone 2」。P9 liteの液晶サイズはちょうどよい。
左からP9 lite、「Galaxy S7 edge」、「ZenFone 2」。P9 liteの液晶サイズはちょうどよい。
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背面の仕上げや質感は、価格を考えると当前だが、Galaxy S7 edgeが勝っている。
背面の仕上げや質感は、価格を考えると当前だが、Galaxy S7 edgeが勝っている。
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