パソコンの売れ行きは芳しくないが、ゲーミングデバイスには底堅いニーズがある。東京ゲームショウなどを見ていても、ゲーム専用パソコンはそれなりにホットな市場になっていることが分かる。また、ロジクールなどの周辺機器メーカーも、ゲーム向けデバイスに力を入れている。

 さて今回は、「モバイルなゲーマー仕様」と銘打たれたノートパソコン「Razer Blade Stealth」(米レーザー製)を紹介しよう。かなり毛色の変わった製品だが、その気になれば仕事にも使えるのではないかと考えた。実物を借りてみると、デザインを含めて案外普通で、思ったよりも“真面目”なノートだ。

 Blade Stealthは、12.5インチ液晶の携帯ノートだ。外観には派手な部分も見受けられるものの、基本的な設計はかなりベーシック、かつデキがいい。

 サイズは13.1×321×206ミリで、1.25キロ。携帯ノートの中でもかなり薄い部類に入るだろう。デザインは、12インチノートであるMacBookに似ている、最近トレンドの薄型モデルだ。

 ボディーは金属製でアルミを切削している。剛性感が非常に高く、手にすると高級感がある。残念なのは、キーボードの電源ボタン部分がたわみやすいことくらいだ。細部まで手抜きがないので、所有していてうれしくなるはずだ。

 試用してみて困ったのは、手の油が付きやすいこと。本体はつや消しの黒なのだが、ホコリや汚れに加え、手の脂がかなり目立つ。同じつや消し黒でもThinkPadシリーズはここまで目立たないので、もう少し塗装に配慮してほしかった。

真っ黒なノートはゲーマーが好むデザインなのだろうか。完成度は高い。
真っ黒なノートはゲーマーが好むデザインなのだろうか。完成度は高い。
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天板はシンプルなデザインだが、2本のスリットが入っている。これは強度を保つ側面もありそうだ。
天板はシンプルなデザインだが、2本のスリットが入っている。これは強度を保つ側面もありそうだ。
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底面には排気口が目立つが、こちらも真っ黒だ。
底面には排気口が目立つが、こちらも真っ黒だ。
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