のっけから余談で恐縮だが、僕が所有するデジタルデバイスの中で、最も利用時間が長いのはiPadだ。スマホは一日中持ち歩いているのだが、長時間見続けることは案外少ない。常に身につけているものの、使用時間はたかが知れている。
出先で時間が空いて、暇つぶしに動画を見たりゲームをしたりするらiPadを取り出すし、仕事をするならパソコンを使う。この原稿は、デスクトップパソコンに大きなディスプレイを接続して書いている。
原稿を書くのが仕事なので、パソコンに向かう時間は長い。そんなときは、隣にiPadを置いて、Webサイトの情報やPDFファイルを表示させることが多い。情報を見るにはiPadが手ごろで、タッチ操作でスクロールできるのも便利だ。iPadは、外出時も持ち歩き、事務所でも使っているから、使用時間がどんどん伸びる。
これまでは、登場してすぐに入手した9.7インチの「iPad Pro」を愛用していた。そのiPad Proが待ち望んだフルモデルチェンジを遂げた。
マイナーチェンジを繰り返していた感が強かった9.7インチのiPadだが、ついに10.5インチへと画面サイズが大きくなった。今回は、一瞬も迷うことなく購入を決め、実機が手元に届いたので、その理由と第一印象をお伝えしよう。
サイズは若干大きくなっている
これまでiPadのディスプレイは9.7インチが基本サイズだった。それが、今回は10.5インチへと大きくなった。数字を見ると大したことがないようだが、見た目の印象は面積が2割ほど大きくなったように思える。
iPad Pro 10.5インチ
174.1×6.1×250.6ミリ 469グラム(Wi-Fiモデル)
iPad Pro 9.7インチ
169.5×6.1×240ミリ 437グラム(Wi-Fiモデル)
本体は微妙に大きく、重くなっている。ただし、横に並べて比べでもしない限り、差が分からない程度だ。鞄に入れても重さの違いを感じることはないし、手に持っても大きくなったとは思わないだろう。
それでいて、画面サイズは大きくなり、表示できる情報量が増えて、使い勝手も良くなっている。つまり、本体サイズの大型化より画面のサイズアップの方が、より強く感じられる。
僕が何よりうれしいと思ったのが、横方向の額縁(ベゼル)の狭さだ。はっきり言ってiPad Pro 9.7インチモデルには、設計に古さを感じていた。額縁が太いためにスタイリッシュとはいえなかったのだ。
そんな弱点が一気に解消され、見た目にもスマートになっている。手にしているだけで嬉しくて仕方ない。