SIMフリースマホは相変わらず人気で、利用者は増え続けているようだ。売れ筋製品のメーカーを見ると、ファーウェイ、ASUS、プラスワン・マーケティング、Motorola Mobilityあたりが上位を占めている。今回取り上げる「Blade V8」のメーカーZTEは、それに続く企業といえるだろう。

 日本ではそれほど知名度が高くないうえに、圧倒的な存在感のモデルがあるわけでもないので、コスパを武器に勝負しているのかもしれない。とはいえ、安価なモデルだけでなく、他社の上位機に匹敵する機能もモデルを手ごろな価格で提供して、頑張っている。

 Blade V8は、3万4800円(税別の希望小売価格)という、他社の中堅モデルよりもやや上の価格帯のSIMフリースマホだ。この価格ながら、デュアルカメラを搭載するのが特徴だ。

 まあデジタル製品では上位モデルの機能が徐々に下位モデルに下りてくるのが普通ではある。しかし1年程前に6万円近い価格で「HUAWEI P9」を購入し、その後、「iPhone 7 Plus」を手に入れた身としては、つくづく「安くなったなあ」と思う。

 とういうことで、デュアルカメラをHUAWEI P9と比較しつつレビューしていく。

Blade V8は、中級クラスのSIMフリースマートフォンだ。(撮影:アバンギャルド)
Blade V8は、中級クラスのSIMフリースマートフォンだ。(撮影:アバンギャルド)
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もはや狭額縁は当たり前

 Blade V8は、5.2インチの最近としてはコンパクトな液晶を搭載したモデルで、横方向が狭額縁になっている。最近はこれが当たり前のデザインで、iPhoneのように横方向のベゼルが太いデザインには、さすがに古さを感じてしまう。

 画面サイズを考慮しつつ本体をできるだけ小さく設計するのがトレンドだし、コンパクトなモデルは手に持っても操作しやすい。ポケットやカバンの中でも小さい方が嬉しい。

 ところが、HUAWEI P9と比べてみると、若干ながら厚くて大きいのが残念だ。

●Blade V8
148.4×71.5×7.9ミリ 141.6グラム

●HUAWEI P9
145×70.9×6.95 144グラム

 Blade V8を手にしても、大きいと感じるわけではないのだが、先進性を感じるようなギリギリのダウンサイジングはされていない。

本体は金属ボディーでデュアルカメラが特徴だ。
本体は金属ボディーでデュアルカメラが特徴だ。
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HUAWEI P9(左)と比べるとやや大きい。額縁のサイズの差だ。
HUAWEI P9(左)と比べるとやや大きい。額縁のサイズの差だ。
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