Pokemon GOブームで、モバイルバッテリーが売れに売れた。もう一時ほどの勢いこそないものの、バッテリーの人気は継続していて、新製品が続々と登場している。

 コンパクトで容量が大きければ言うことなしなのだが、もう最近はテクノロジーの限界が近いようだ。コンパクトな10000mAhクラスのバッテリーは、これ以上ダウンサイジングするのは難しそうだ。それに、ちょっとくらい小さくなったとしても、さほど興味はそそられない。

 もはや、ありきたりなモバイルバッテリーへの関心は小さくなっているので、今回は“変わり種”バッテリーを4製品集めてみた。どれも一芸に秀でている。なお、価格は記事執筆時のAmazon.co.jpのものだ。

今回集めた変わり種バッテリーは、なぜか全部真っ黒だった。(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
今回集めた変わり種バッテリーは、なぜか全部真っ黒だった。(撮影:アバンギャルド、以下同じ)
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アウトドアに向く頑丈モデル

 まずは、「RAVPower 10050mAh 防水/防塵/耐衝撃 モバイルバッテリー」(3599円)というなんとも長い名前の製品。要するにアウトドア向けのバッテリーだ。

 322グラムと、10050mAhのバッテリーとしてはやや重く、サイズも大きいのだが、そのぶん堅牢に仕上がっている。高級感こそないものの、質感は悪くない。デザインもアウトドア向けとしては文句なしだ。

 IP66認定を取得しているとのことで、水、お湯、雪やホコリにも強い。すごいモデルだ――と思いきや、この防水・防塵はあくまでも持ち歩いてるときの話だ。本体のキャップを開けたら、防水・防塵機能は担保されなくなる。つまり、雨の中での充電はできないというわけだ。

 それでも、水浸しになる可能性があるキャンプや釣りなどには、心強い味方といえるだろう。防水・防塵のスマホと組み合わせて使いたい。よく考えてみれば、防水・防塵のケーブルも見たことがないので、雨中の充電などは難しいのかもしれない。

 LEDライトを搭載しているが、場所はキャップの内側なので、雨中などでは使えないのがちょっとした欠点だろう。また、キャップが閉じているとライトが使えないのもいただけない。緊急用ライトと割り切るべきなのだろう。

 付属品として、カラビナと方位磁針、ペットボトルホルダーなどが付いているのがアウトドアモデルらしいところ。

 バッテリーとしての性能は一般的で、USBポートは2つ付いている。Quick Chargeには対応しない。

アウトドア向けらしいデザイン。
アウトドア向けらしいデザイン。
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コネクターなどはキャップの下にある
コネクターなどはキャップの下にある
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付属品にはカラビナや方位磁針が含まれるのがらしいところ。
付属品にはカラビナや方位磁針が含まれるのがらしいところ。
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ライトが付いているのだが、キャップが邪魔すぎる。
ライトが付いているのだが、キャップが邪魔すぎる。
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