最近はカフェなどでパソコンを使っている人を見かけるのが、ごく当たり前になってきた。打ち合わせの場でも、多くの人がパソコンを開いている。昔はちょっと手が出しにくかったモバイル環境が、驚くほど安価で気軽に整えられる時代になった。

 20万円以上する携帯ノートに、月額5000円を超える費用がかかっていたモバイルルーターやUSBドングルを組み合わせていた頃が懐かしい。今では、数万円のノートを、スマホのテザリングでネットにつなげば、同じ環境が手軽に実現できる。

 さらに最近になって、またモバイル環境が変わろうとしている。スマホやタブレットで、パソコンを置き換える動きだ。

 僕自身も、パソコンの利用率が徐々に減ってきている。持ち歩く割合が多いのは、パソコンではなく、先日発売された9.7インチの「iPad Pro」だ。スマホではさすがに画面が小さすぎて、パソコンの代わりとしては使えない。また、WindowsタブレットやAndroidタブレットは、残念ながら魅力ある製品がさっぱり出てこない。いまや、タブレットはiPadの独壇場と言っても過言ではないだろう。

 Windowsタブレットとキーボードの組み合わせや、タブレットとしても使える2in1パソコンは、用途としては基本的にはパソコンと同じと考えるべきだろう。今回のテーマである、パソコンの代わりに使うタブレット、には当てはまらない。

新登場した9.7インチの「iPad Pro」はこれから仕事用にタブレットを購入するならお薦めだ。
新登場した9.7インチの「iPad Pro」はこれから仕事用にタブレットを購入するならお薦めだ。
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