Windows 10に2度目の大型アップデートが実施される。今度は「Creators Update」と銘打たれている。確かにクリエイティブ系の機能が充実しているのだが、仕事に役立つ機能も含まれている。今回はそんな視点からアップデートを検証してみよう。

 ちょっと辛口に書いていくが、僕はこのアップデートを否定的に考えるつもりは毛頭ない。何より、無料で機能が強化されるのだから素晴らしいではないか。

 ひと昔前のようにアップデートによって動作が遅くなることもないようだし、不要な機能なら使わなければよいだけだ。だからこそ、自分にとって有効な機能を見極めたいところだ。

 僕はISOファイルが公開された2017年4月5日の時点でインストールしたが、4月11日からはWindows Updateで順次提供される。特別な理由がない限り慌ててインストールする必要はないだろう。ただ、今のところ不具合もほとんど感じられないので、いち早く使ってもよさそうだ。

僕はISOファイルをダウンロードしてアップデートした。
僕はISOファイルをダウンロードしてアップデートした。
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3Dのペイントはとても楽しい

 名称が「Creators Update」となっているように、クリエーター向けの機能の充実が目玉だ。中でも僕が楽しいと感じたのが、「ペイント3D」だ。従来のペイントは長らく2Dだったのだが、なんと3Dに対応したペイントが登場した。

 3D系のアプリを使ったことがない方は、最初の操作に戸惑うだろうが、しばらくいじっていればほぼ使い方はわかるはずだ。簡単に楽しむには、円柱や球、魚などの3D素材を貼り付けて、色を塗ったり、スタンプを貼り付けてみるといい。

 円柱に貼り付けたスタンプは、ちゃんと丸みを帯びるのが楽しい。魚に筆で色を塗る際には、見えてる部分に塗れる。魚を回転させると、裏側の部分にはまだ塗れていないというわけだ。

 色々といじっていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。ただ、現時点ではちょっと作成して遊んでみる程度のことしかできない。専用のサービス「Remix 3D」にアップロードして共有できるようだが、試した時点ではサービスを利用できなかった。

 3DのファイルをそのままPowerPointに貼り付けられるなど、もう少し進化してくれれば言うことなしなのだが。

ペイントの右端に「ペイント3D」の起動アイコンが表示された。
ペイントの右端に「ペイント3D」の起動アイコンが表示された。
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3D画像で遊べるようになった。オブジェクトにスタンプを貼り付けるなど、時間を忘れて楽しんでしまった。
3D画像で遊べるようになった。オブジェクトにスタンプを貼り付けるなど、時間を忘れて楽しんでしまった。
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