台湾エイサーが、極薄のパソコンを複数モデル投入してきた。今回紹介するのは、厚さ1センチを切ったクラムシェルの「Swift 7」だ。他にも2017年の春モデルとして、回転型の「Spin 7」などを発表している。
その昔、厚さが2センチを切るパソコンが登場したときには画期的だと思ったものだが、今やその半分の薄さになったわけだ。Swift 7の薄さは、9.98ミリ。
何とか1センチを切りたかったのだろうと推測するが、実物を見ると相当に薄い。手に持っても驚くほどのスリムさで、まるで板のようだ。
だがこれほどではないけれど、ライバル製品も相当に薄くなっている。25ミリなら20ミリになったとしても薄く感じるが、ライバルが11ミリなのに10ミリを切ったとしても、さほど違いを感じないものだ。
なお、ASUSの12.5インチノート「ZenBook 3」の厚さは11.9ミリだ。2ミリ程度の差があるわけだが、単体で見ると、さほど変わらないように思えてくる。
薄型パソコンの元祖ともいえるMacBook(12インチモデル)と比べても、確かに最厚部ではSwift 7が確実に薄い。だが、3.5~13.1ミリと、断面がくさび形のMacBookのほうが薄い、と感じる人も少なくないだろう。
僕が言いたいのは「確かに世界最薄かもしれないが、インパクトはそれほどない」ということ。薄さだけを考えてパソコンを購入する人は、もはやほとんどいないのではないだろうか。
僕なら厚さは15ミリを切るパソコン製品でも、持ち歩きやすさが求められる時点で、大差ないと感じる。軽さやコンパクトさの方が重要だ。また、見た目で買うなら薄さよりも全体的なデザインを重視するはずだ。