かねてから話題になっていたマイクロソフトのノートパソコン「Surface Book」が、いよいよ日本市場にも登場した。これまでの「Surface」は、タブレットと別売のキーボードカバーという組み合わせで使うのが一般的だった。それに対してSurface Bookは、液晶ディスプレイが着脱できるノートパソコンだ。マイクロソフトとしては、全くの新しい製品となる。
今回は、製品を借りることができたので、さっそくレビューしていこう。借りたのは最上位モデルで、Core i7に16GBメモリーを搭載し、ストレージも512GBのSSDという構成だ。
さて、気になる本体の完成度だが、これはもう120点を付けたい。MacBookシリーズとよい勝負になるほど細部までよくできている。しかも、徹底してデザインにこだわっていることが伝わってくる。ボディーはおそらくマグネシウム製だろう。他のSurfaceシリーズ同様のグレーのカラーがとても良い印象だ。シルバーと呼ぶにはちょっと光沢が控えめなので、個人的にはグレーだと思っている。
細部の作りは恐ろしいほどのレベルの高さ。例えば、キーボードは、日本語キーボードなのに一体仕上げとなっている。おそらく、言語が異なるキーボードに合わせて型を作っているのだろう。これは、よほど“体力”がないとできないことだし、このモデルを末長く売るつもりなのだろう。キーボード面もキーの脇が穏やかなアールを描くというとんでもない作り込みだ。さらに、底面を見るとビス1本見当たらない。なんたる作り込みだろうか。