NECパーソナルコンピュータは、パソコンのコンセプトを徐々に変えてきている。売れ筋のA4ノートを大胆に変化させるなど、攻めの姿勢は高く評価したい。今回も、学生向けのモバイルノートを大きく進化させた。ビジネスパースンのモバイルユースにもお薦めできる仕上がりだ。

 コンパクトで手ごろな価格が人気だった前モデルは、11.6型ディスプレイだったが、新登場した「LAVIE Note Mobile」は、12.5型へと一回り大きな画面になり、使い勝手が向上している。

 しかも、コンパクトで軽いコンセプトはそのままだ。

ちょっと大きくなったがデザインは上質

 11.6型の旧モデルに比べると、幅19ミリ、奥行きが19.5ミリ長くなっている。そもそも旧型もギリギリまでダウンサイジングした狭額縁モデルだった。

 個人的には、小さいパソコンは“アリ”だと思っている。とにかく荷物にならないのが嬉しい。さまざまなタイプのカバンを持つ人、特に学生や女性にとって、「A4サイズなら荷物にならない」と考えるのは必ずしも正しくない。そのためか、LAVIE Note MobileはA4のレポート用紙より小さい。

 手元にあった、狭額縁の14インチモデル「ThinkPad X1 Carbon」と比べてみたが、大きさにかなり差があった。厚さは17ミリと、極薄とまではいえないものの十分にスリムだ。旧モデルに比べると1.5ミリ薄くなっている。

 最近はアルミ製ボディーの携帯ノートが増えているが、そうした製品にも、ぱっと見の高級感なら負けていない。借りたモデルはメタリックピンクなので、ちょっと金属っぽい塗装がそう思わせているところはある。また、造形もアルミボディーモデルに似ている部分がある。タッチパッド手前の切り欠きや底面のアールなどがそうだ。

 剛性感は金属には負けるが、十分に確保できている。多少たわむものの、ペコペコするような印象はない。

新登場の「LAVIE Note Mobile」は、コンパクトなモバイルノートだ。(撮影:アバンギャルド)
新登場の「LAVIE Note Mobile」は、コンパクトなモバイルノートだ。(撮影:アバンギャルド)
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「ThinkPad X1 Carbon」と比較してもずいぶん小さい。
「ThinkPad X1 Carbon」と比較してもずいぶん小さい。
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樹脂製だがチープな感じは受けない。
樹脂製だがチープな感じは受けない。
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