前回、「資料文書をきれいにファイリングする奥の手」と題してEvernote活用法を紹介した。公開直後に手書きメモ作成機能がEvernoteに追加され、またまた便利さが向上した。前回の続編としてこの機能を紹介することにしたが、手書きメモならMetaMoji Noteという超優れアプリがある。場面によって適材適所で使い分けたい。

前回のフォローアップ

 前回のコラムでは、複数ページに分かれたWebページをきれいな1本の記事にまとめてEvernoteにクリップする方法をお伝えした。

 一見手間がかかりそうだが、Pocketを経由してEvernoteに送る方法がきれいで手間がかからない、という話をした。この手法、パソコン上でも、iPhone、iPad上でも同じ流れでクリップできるので、時間に追われるビジネスパーソンには特にお勧めだ。朝食の食卓で、あるいは通勤時の満員電車の中でも数タップでじっくりと読み通せる記事クリップが作れる。ぜひお試しいただきたい。

 ところが、残念ながら、Webコンテンツによってはページ切り替えに独自の工夫を加え、アニメーションなどで見栄え良く見せているところもあり、こうしたサイトではご案内した手法ではうまく行かないことがある。

 そんな場合には、Evernoteが提供している「Clearly」というプラグインを使うとうまく行く場合がある。ただし、使えるデスクトップ上のWebブラウザーはGoogle Chrome、Mozilla Firefox、またはOperaブラウザーに限られる。さらに、iOSなどでは使えないので、前回、紹介したようなモバイル環境においての簡便性はどうしても失われてしまう(図1)。

図1●Webページの注目している記事だけをきれいに表示する「Clearly」
図1●Webページの注目している記事だけをきれいに表示する「Clearly」
対象Webブラウザーはデスクトップ上のGoogle Chrome、Mozilla Firefox、またはOperaブラウザーに限られる。iOS用はない。
[画像のクリックで拡大表示]

 また、それほど凝った造りではないWebページでも、ページ分割部分でログインプロセスが割り込んでしまってうまく行かないところもある。そんな場合はあきらめていただくしかないが、工夫次第では、もっと別の良い方法があるかもしれない。

 このような不具合に出会われた方は私のFacebookアカウント(nobuoh)にご一報いただけないだろうか? 後学のために実験してみたいと思う。うまく行ったら良い方法をフィードバックできるかもしれない。