Apple Music、楽しんでますか? 前回はこれまで聴きたくても聴けなかった楽曲レパートリーをみるみる広げるコツをご紹介した。既にさまざまな使用レポートが出てきている。中にはかねて集めてきたライブラリーが4千曲以上なくなってしまった、というアップルの古参ユーザーもいたりして下手に手を出すと大損するかもと、心配になる。そんな落とし穴を回避しながら、音楽をとことん楽しむためのノウハウを引き続きご紹介しよう。

年季の入ったアップルユーザーも災難被る

 前回の記事を公開したあと、にわかには信じられない話が飛び込んできた。「Apple Musicを退会したら、これまで所有していた音楽も含め4700曲が失われた」。書いたのは17年以上にわたりApple製品を使い続け、その使いごこち、活用法を紹介してきたジム・ダーリンプル(Jim Dalrymple)氏。現在はオンラインメディアのThe Loopの編集長でもある。一方音楽関係の経歴も長く、20年以上に渡ってギタープレイヤーとしても活躍、音楽の造詣も深い。

 そんな彼が、自身のオンラインメディア「The Loop」で――Apple Musicの使用には不明なところが多く、ライブラリー管理に関してはよく分からない動作をする。頭に来たので、やめちゃいました。そうしたら、あろうことか、これまでApple Storeで購入したり、CDからリッピングして登録し、iTunes Matchで管理してきた4700曲あまりが消えてしまった。――という衝撃的な記事を発表した(図1)。

図1●「Apple Musicは悪夢」と題する記事
図1●「Apple Musicは悪夢」と題する記事
ベテランのアップルユーザーであるジム・ダーリンプル氏がApple Musicを解約したら約4700曲を失った、と伝える記事。事実なのだろうが、実際にこんなことにならないためにはどうすればいいのだろうか?
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