Boseが新型の無線接続ヘッドフォン4種を発表した。今回の新機種はすべてワイヤレス接続。2種類のノイズキャンセルモデルとスポーツ向けモデル2種。インイヤータイプの旧製品QC 20iをもう3年も愛用し続けている私としてはこれは見逃せない。Bluetooth接続になった新機種をiPhoneやMacで使うとどうなるのか? 興味津々で試してみた。

一番気になるのはやはり、QC20iの後継となるQC30

 今回登場した機種は、より進化したノイズキャンセル機能を持つオーバーヘッド型の「QuietComfort 35 wireless headphones」(以下QC35)とインイヤー型の「QuietControl 30 wireless headphones」(以下QC30)、ジョギングなどのスポーツ時に装着して楽しめる「SoundSport headphones」、さらに心拍センサーを備えた「SoundSport Pulse headphones」(図1)。

図1●頑丈なキャリングケースに入ったQuietComfort 35 wireless headphones
図1●頑丈なキャリングケースに入ったQuietComfort 35 wireless headphones
無線利用が許されていない航空機内でも安心して使えるようにステレオプラグとオーディオケーブルが付属している。Bluetoothを使っての接続時の音はたっぷりとした低音、広域までのびた素直なサウンド。良く効くノイズキャンセル機能と相まって、快適だ。
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 QC35(税別:3万7000円)とSoundSport headphones(税別:1万8000円)は6月24日に既発売。QC30とSoundSport Pulse headphonesは現在のところ価格未定、9月下旬に出荷開始の予定だ。

 2013年9月に書いたPC Onlineの記事、「通勤通学の電車が静寂のリスニングルームになった。ボーズのQC 20i、気に入った」をお読みいただくとお分かりの通り、Boseのノイズキャンセル手法と音作りのスタイルは大変お薦めできるものだ。素晴らしい遮音性能と、重低音から広域までバランスよくハリのある音を再生してくれるからだ。

 そんな経緯もあって、今回登場した新製品群の中で、最も興味があったのはQC30だった。現在の段階では最終調整中で実機を試すことはできなかったので、具体的な商品像をお伝えできないのが残念だ。

 QC30の正式名称は「QuietControl 30」。これまでのQuiet Comfort(心地の良い静寂)とは異なる名称が冠されている。なぜ、商品名を変えたのだろうか?