写真1●マウスやミニキーボード、コントローラーなどBluetoothデバイスを併用すると、モバイル機器の利用が便利になる
写真1●マウスやミニキーボード、コントローラーなどBluetoothデバイスを併用すると、モバイル機器の利用が便利になる
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 モバイルコンピューティングでは、できるだけ荷物を減らし、また同じ持ち歩くならばできるだけ軽いものにした方が活動がしやすくなります。重い荷物は疲労にもつながり、活動範囲や活動時間を狭めてしまいます。

 そういうわけで、機器を持ち歩くなら、最小限のもので、なるべく軽いものを選びたいところです。もう1つ、モバイル機器は、原則、バッテリー動作です。そのバッテリーの管理もできるならばラクをしたいところです。たとえば、1日でバッテリーが切れてしまうようなものはあまりモバイル向きではありません。できれば、半年とか1年近くはほったらかしにしておいても大丈夫なものを選びたいところです。

 さて、モバイル機器向けの無線技術にBluetoothがあります。Bluetoothの基本コンセプトは「ケーブルの置き換え」、つまり、これまで有線で接続していたものを無線で接続するというものです。10年前ならいざ知らず、最近のスマートフォンやモバイルパソコンで、Bluetoothを装備していないものはほとんど見かけなくなりました。つまり、Bluetoothデバイスであれば、コンピューター側に接続のためのアダプターやドングルなどは不要なのです。

 それでなくても小型化、軽量化、低コスト化で最近では、モバイルデバイスのUSB端子の数は減少傾向にあります。かつてはノートPCといえば、3つ程度のフルサイズUSB端子を持っているのが普通でした。しかし、最近では、USB端子が1つしかないタブレットなども普通で、さらには、端子がUSB Type-Cというものもあります。また、スマートフォンでは、USB端子は1個しかないのが普通です。

 そう考えると、モバイルデバイスにおいてUSB接続する機器は、あくまでも最後の手段で、たとえば、他人とファイルを交換するためのUSBメモリーやメモリカードリーダーなどで使うことになるでしょう。だとしたら、USB端子を占有するようて無線アダプターが必要な機器などは、もはやモバイルとしては、かなり利用が困難といえます。