新年の特別企画としてモバイルという点で2015年を振り返り、2016年の展望してみました。項目の選択には異論があるかもしれませんが、もともと変わり者なので、そのあたりはご容赦いただければと思います。さて、2015年ですが、以下の

MVNOとSIMロックフリー
モバイルプラットフォームとデジタルアシスタント
タブレットというカテゴリー
スマートウオッチ、やっぱりダメだった感

 を大きな動きとして挙げたいと思います。ただ、今年はニュースとしてはどれも「小粒」、どちらかというと2016年へつながる動きはあったものの、何か大きな変化が起こったという感じではなかったように思えます。

MVNOとSIMフリースマホは海外メーカー参入で変わる

 MVNOについては、既にご存じの方も多く、もう使っているという人も少なくないでしょう。

 2014年ぐらいから注目されだしたMVNOですが、順調に伸びてはいるものの、まだ、利用者は、1000万人程度、日本のモバイル通信の契約者数1億5000万からみると、数パーセント程度にしかなりません。大きな障害としては、自助努力が必要な点でしょう。メールサービスは、Gmailなどの汎用のサービスを利用しなければならず、これまでの携帯電話のように「買ってくればOK」といったものではないため、比較的高い年齢層や、モバイル機器などにはあまり興味のない層にはウケが悪いようです。

 リアル店舗の設置など、いろいろと努力はしているようですが、大きく伸びるためには、もう少し準備が必要な感じもあります。しかし、多数のMVNO(総務省の調査によれば190社弱)が参入しており、海外の安価なSIMフリースマートフォンも多数国内にも導入されました。MNOが扱うハイエンド端末が10万円近くするなか、SIMフリー端末はハイエンドでも数万円程度、安いモノなら2万円を切る価格と、かなり安価にスマートフォンが入手できるようになりました。

 かつては、海外端末のほとんどが国内では流通していなかったことを考えると、少なくともハードウエアに関しては、大きく変わった感じがあり、これまでMNOが扱わなかったために日本での存在感が薄かったメーカーにも日が当たるような感じになりつつあります。