米Google本社の敷地内にあるAndroidの像(Statue)。手前が撮影時最新版だった「Lollipop」。Androidのマスコットが一緒になったのはAndroid 3.0こと「Honycomb」から。それ以前の「Cup Cake」などはお菓子そのままの像で、ここになければAndroidと関係があることさえ分からない
米Google本社の敷地内にあるAndroidの像(Statue)。手前が撮影時最新版だった「Lollipop」。Androidのマスコットが一緒になったのはAndroid 3.0こと「Honycomb」から。それ以前の「Cup Cake」などはお菓子そのままの像で、ここになければAndroidと関係があることさえ分からない
(撮影:塩田 紳二)
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 次のAndroidとなる「Android O(オー)」のプレビューが開始されました。ただし現在は、開発者がアプリケーションを対応させるためのもので、一部機能のみ現在の「Android 7.x(Nougat、ヌガー)」と異なるものの大部分は同じです。

 そもそもこうしたプレビューは、開発者向けなので、見た目の部分が変更になるのはかなり後の段階からです。

 現時点では「Android O」とされていますが、製品になるときには「Android 8.0」になるでしょう。iOSが先にバージョン10.xになってしまっているので、一桁では見劣りすると考えているのでしょうか。同じバージョン番号に追いつくまでは、番号を1づつ上げていくと思われます。

 開発コードは、Nougatと同じなら夏頃の発表になると思われ、「Orange」や「Orangeなんとか」みたいな名前が有力視されています。まあ、アメリカ人の好きな「Oreo」という可能性もありますが、商標だと相手のある話になるので、先方が乗り気でないと難しいはずです。

 Googleは、新しいバージョンが出るたびに本社の敷地内に、開発コードネームをイメージした像を設置しているので、視覚的なことから考えるとイメージしにくい「Orangeなんとか」(たとえばOrange Sherbet)などよりも、単なるOrange(オレンジ)が良さそうな感じはします。オレンジは「お菓子」なのかという話もありますが、過去に「Honeycomb」で蜂蜜の入った蜂の巣をコードネームにしているので、果物のオレンジだってありえます。

 Android Oのリリースまでのスケジュールですが、2017年3月に最初の開発者向けプレビュー版(Developer Preview、DP)であるDP1が公開され、5月頃にDP2、6月にDP3、7月にDP4となり、最終のリリースは2017年の第3四半期、つまり7月~9月に、OEMメーカーに出荷という予定です。

Android Oのプレビューから公開までのスケジュール。これによれば2017年の第3四半期(Q3)に出荷予定
Android Oのプレビューから公開までのスケジュール。これによれば2017年の第3四半期(Q3)に出荷予定
「https://developer.android.com/preview/overview.html」より
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