みなさん、モバイルしていますか?
スマートフォン利用における悩みの種は、月額のコストです。少しでも月額運用費を安くしたいと考えている人は、格安SIMを使ってみてはいかがでしょうか。大手通信会社の回線を借りてMVNOサービスを提供する各社が提供しています。
この格安SIMを利用するためには、SIMフリースマートフォンを利用するのが前提ですが、大手通信会社のスマートフォンでも条件が合えば利用可能です。例えば、大手通信会社のSIMロック解除サービスを利用して、SIMフリー相当の端末にした場合です。
SIMロック解除には一定の条件があります。2015年5月以降に発売の端末であること、一括購入以外は購入後100日が経過していることです。しかし実は、SIMロックがかかったままでも、格安SIMを利用できることがあります。例えば、ドコモの回線を利用したMVNOサービスの格安SIMを、ドコモのスマートフォンでSIMロック解除をせずに使う場合です。これは、auやソフトバンクでも同様です。
ただし必ず使えるわけではない点に注意が必要です。筆者は以前一時期、au回線を利用したMVNOサービスの「mineo」を利用していましたが、このサービスはau版iPhoneで利用できない時期が一年近く続き、結局解約してしまいました。なお現在は、iPhoneでも利用可能になっています。
例えばiPhoneの場合、2015年5月以降に発売されたiPhone 6s以降の機種は、大手通信会社のSIMロック解除サービスに対応していますが、iPhone 6以前はSIMロック解除ができません。つまり、機種変更でiPhone 6以前の機種を所有している場合、それぞれの大手通信会社の回線を利用した格安SIMしか使えないのです。
ようやくソフトバンク回線を使うMVNOが登場
ドコモとauの回線を利用したMVNOサービスは以前からありましたが、ソフトバンク回線を利用したMVNOサービスは2017年2月までありませんでした。つまり、ソフトバンク版のiPhone 6以前を持っているユーザーは、格安SIMで利用する方法がなかったのです。
これを解消したのが、日本通信のb-mobile Sです。ソフトバンクの回線を利用したMVNOサービスで、2017年3月にリリースされました。このサービスの登場によって、ソフトバンク版のiPhone 6以前の端末(SIMの形状がnanoSIMのみのため、iPhone 5とiPhone 5s、iPhone 6)で格安SIMを利用できるようになったのです。
さらにb-mobile Sに、リーズナブルなSIMが加わりました。「b-mobile S 990 ジャストフィットSIM」です。
料金は、通話とデータ通信(1GBまで)が利用できて月額990円からです。1GB以上は、1GBごとに500円が課金されるシステム(10GB以降は、1GB毎に350円追加)です。そのため少し試すような使い方であれば、月額990円で収められます。5分以内の国内音声通話がかけ放題になる「5分通話かけ放題オプション」も、用意されています。
b-mobile S 990 JUST FIT SIMを利用することで、筆者が現在所有しているソフトバンク版iPhone 5sで、通話と通信を利用できるようになりました。利用方法は簡単で、b-mobile Sのサイトより構成プロファイルをダウンロードしてインストールするだけです。