みなさん、モバイルしていますか?
格安SIMの普及によって、SIMフリースマートフォンのニーズも高くなっています。そのニーズは、格安SIMの音声SIMの登場で大きく変わりました。大手通信会社からMNP(モバイル番号ポータビリティー)で利用する携帯電話事業者を変更してメインのスマートフォンとして使うユーザーが増えてきたことが関係しているのか、大手通信会社のハイエンド端末のような高機能端末が人気になってきたようです。
ハイエンド端末をリリースするSIMフリースマートフォンメーカーの中で人気が高いのが、中国のファーウェイです。ファーウェイは、カメラブランドのライカの協力のもと、高いカメラ性能を持つ「P10」と、そのミドルレンジ版の「P10 lite」を発売し、人気を博しています。また、それらとは別のハイエンド端末として、「Mate」シリーズも出しています。iPhone 8やiPhone Xに対抗するハイエンド機という位置付けです。こちらは先日、最新のMate 10/mate 10 Proが発表されました。
さらにファーウェイはもう一つ、「honor」(オーナー)というシリーズも展開しています。その最新機種が、「honor 9」です。
前モデル「honor 8」は、MVNO(仮想移動体通信事業者)の楽天モバイルだけが販売していましたが、honor 9は楽天モバイルを含む複数のMVNOが販売しています。ハイエンド機のP10に近い機能を持ちながら、リーズナブルな価格(楽天モバイルの場合、一括払いで税別5万3800円。分割払いや割引制度がある)とデザインが魅力となっています。
honor 9のテスト端末をファーウェイよりお借りしましたので、紹介します。
P10に似た操作感のカメラ
honor 9は約5.15インチ(FHD、1080x1920ドット)の画面を持つスマートフォンです。サイズは幅約70.9×高さ約147.3×厚さ約7.45mm、重さは約155gです。背面は、3D曲線ガラスで特徴のあるカラーリングになっています。カラーリングは見る角度によってカラーが変化する立体感のあるデザインになっています。背面のカーブは手に持ちやすい印象でした。
カメラ機能は、2000万画素のモノクロセンサーと1200万画素のRGBカラーセンサーのダブルレンズのものを搭載しています。ダブルレンズはP10のようなライカとの共同開発によるものではありませんが、操作感はP10譲りです。例えば、撮影後に絞りの変更やピントの位置を変更できる「ワイドアパチャー」機能を搭載している点も同じです。
セキュリティ面では、指紋認証をサポートしています。フロントのホームボタンに指紋センサーが搭載されています。認証速度は高速で、軽くタッチしただけで画面ロックを解除できます。
ヘッドフォンによる音楽再生時には、「HUAWEI histen」というファーウェイが開発した音響効果技術を利用できます。グラミー賞受賞者であるレイナー・メーラード氏によるオーディオ・チューニングだといいます。3D音域技術を使用し、「近く」「正面」「広角」の3つのモードに設定することができます。