みなさん、モバイルしていますか?

 スマートフォンやSIMを挿して使える(セルラー版の)タブレットが普及し始めてから、それなりの時間が経過していますので、機種変更や買い増しをした人も増えていると思います。その結果、自宅に眠っている古いスマートフォンやタブレットも多いのではないでしょうか。

 筆者もそうした端末を複数台所有しており、それらの中でセルラー版iPadに対しては「何だかもったいないなぁ」と感じていました。以前ソフトバンクでセルラー版iPad mini 3を購入して、出先でよく使用していたのですが、機種変更に伴ってSIMを取り出しました。そうすると、ネット接続には無線LANを使うしかありません。機種変更前のようにどこでも使うことはできなくなり、持ち出す機会が減っていったのです。

ソフトバンク版iPadで使える格安SIMがなかった

 こうして使わなくなってしまった旧機種も、MVNO(稼働移動体通信事業者)が提供する格安SIMを挿すことで、安く出先で使えるようになります。ただし、大手通信会社で購入したiPadはSIMロックがかかっています。しかも2015年以前に発売されたiPadに関しては、SIMロック解除に対応していません。

 SIMロックがかかったiPadであっても、ドコモ版iPadはドコモ回線のMVNOサービス(OCNモバイルONE、楽天モバイルなど)で利用でき、au版iPadはau回線のMVNOサービス(UQ mobile、mineoなど)で利用できます。しかしソフトバンク版iPadに関しては、最近までソフトバンク回線のMVNOサービスがなかったため、利用方法がありませんでした。

 ただし最近になって、ソフトバンク版iPadを格安SIMで使えるようになりました。これを可能にしたのは、2017年3月に登場した日本通信の「b-mobile s」です。ソフトバンクユーザーにとって格安SIMはまだ、あまり馴染みがないかもしれません。自宅古いソフトバンク版iPadが、このb-mobile sでどのくらい使えるものなのか、不安な人もいると思います。そうした人は、日本通信が7月に発売した「b-mobile sプリペイド」で試してみるとよいと思います。

b-mobile sプリペイド
b-mobile sプリペイド
(撮影:伊藤 浩一、以下同じ)
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 b-mobile sプリペイドの料金プランは、980円の「1GB/15日プラン」(通信量1GB、利用期間15日間)、2980円の「7GB/25日プラン」(通信量7GB、利用期間25日間)があります。それぞれの容量を期限内で使い切るまで利用できます。容量を使い切った場合、または利用期間が過ぎた場合でも、チャージすることで継続利用が可能です。チャージは、利用終了の2日後までに行う必要があります。

 このたび、b-mobile sプリペイドSIMの「7GB/25日プラン」を日本通信から借りてソフトバンク版iPad mini 3で使ってみましたので、試した用途などを交えてご紹介します。

ソフトバンク版iPad mini 3
ソフトバンク版iPad mini 3
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